人気ブログランキング | 話題のタグを見る

0910-「20世紀少年」の町-276 (南吉生誕102年-131)

與田 凖一のふるさとを訪ねて-1

0910-「20世紀少年」の町-276 (南吉生誕102年-131)_f0005116_21382362.jpg10月の始め、童謡「小鳥のうた」の作詞者であり、かつ「赤い鳥」の編集者で南吉の上京以後、巽聖歌とともに南吉の良き理解者でもあった「與田(与田)準一の「ふるさと」、福岡県みやま市瀬高(せたか)町を訪ねました。
写真は「與田準一記念館」で、みやま市立図書館に併設された郷土資料室を改装し、2009年10月に開館しました。
0910-「20世紀少年」の町-276 (南吉生誕102年-131)_f0005116_15284598.jpg
こちらが與田準一記念館の入口付近の様子で、左手に「小鳥のうた」の原稿をバックに立つ與田の姿があり、右手が記念館の入口です。

0910-「20世紀少年」の町-276 (南吉生誕102年-131)_f0005116_20142137.jpgその右手には市内の小学校の児童の寄せ書きで、與田の詩「ぶどう」のオブジェが飾られています。
『ぶどうのように/ ひとつひとつが/ まるく。//ぶどうのように/ みんながひとつの/ ふさになって。・・』
館内には各小学校の児童が、與田準一について調べたノートが置かれていました。

0910-「20世紀少年」の町-276 (南吉生誕102年-131)_f0005116_21594727.jpgふだん記念館は撮影できませんが、特別に中を撮らせていただきました。館内は上方に年表や説明パネルがあり、下方の陳列ケースには書簡とか自筆の原稿等が置かれています。

今回 管理する図書館員さんと、ボランティアの方に説明を聞かせて頂きましたが、まだ専任の学芸員までは置けないので、資料整理なども数名のボランティアの方たちが整備中とのことでした。
(ただし南吉との書簡等は見つかっていないそうです)

與田準一(1905-1997)はM38年6月25日、福岡県山門(やまと)郡 瀬高町上庄(かみのしょう)に、父浅山与太郎、母スエの6人兄妹の二男として生まれ、翌M39年に親戚の與田家の養子となりますが、養母養父ともその年になくなり、與田姓のまま実家に戻ります。
この点で生い立ちが南吉と重なりますが、準一はまだ1歳の頃ですから、南吉のように寂しいとかの記憶はなかったことと思います。

0910-「20世紀少年」の町-276 (南吉生誕102年-131)_f0005116_2342768.jpgここからは記念館の資料などを参照しながら、與田準一のふるさとを見ていこうと思います。まずは館員さんの車で與田準一の生家跡に連れて行っていただきました。
みやま市は、北原白秋の生家のある柳川市とは隣町となりますが、市境を流れる矢部川にかかる瀬高橋付近に、その生家跡があります。

残念ながら雨が激しく車内から眺めるだけでしたが、この写真の赤い家の手前付近の敷地が、與田の生家があった場所です。ただここには7歳までで、その後鹿児島本線の瀬高駅付近に転居します。(つづく)
by ttru_yama | 2015-10-17 09:00 | 「20世紀少年」の町
<< 0910-「20世紀少年」の町... 0910-「20世紀少年」の町... >>