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0910-「20世紀少年」の町-354 (南吉生誕103年-171)

2016 新美南吉生誕祭-4 (半田市-2)

f0005116_1245491.jpg7/31、昨日に続き生誕祭2日目の新美南吉記念館入口です。
昨日の訪問者が願い事を書いたランプの短冊が、風に揺れていました。
館内では昨日も貝殻笛づくりやお話会があり、外の広場では宵祭りもありましたが、今日もウグイス笛づくりや、ごんぎつねの人形劇等の催し物で賑わっていました。
午後の13:30からは「南吉さんの贈り物」で紹介した、小野敬子さん達の「歌とお話の会」もありました。(左下写真)
ちょうど同じ時刻に特別展「教科書に載ったごん」の解説があったので、今回はそちらの様子を見てみました。

f0005116_16142683.jpg特別展の解説は学芸員の遠山さんで、コーナー入口には教科書にも使われている挿絵画家・かすや昌宏さんの、「ごんぎつね」のスライド(地元の小学生が音声に参加)が流れていました。

そうした挿絵画家の作品も並べられる中で、展示は明治以降からの教科書の変遷から始まります。写真の右下枠に切り出したのは、ハナの挿絵から始まるので通常「ハナハト本」と呼ばれる教科書で、南吉もこの教科書を使ったそうです。

f0005116_21195881.jpgさて戦後の1956年になり、大日本図書が「ごんぎつね」を小学4年生の教科書に掲載し、その9年目以降、同作品を掲載する教科書会社が毎年増え、現在は全ての小学4年の国語教科書に採用されています。
こうした背景には、読者をどんどん引き込む物語の秀逸性があり、最後が象徴的な終わり方をしている事で、児童の様々な心情的な発言を引き出し、教材としても優れている点にあるといいます。
この大日本図書の最初の採択には、当時教科書の編集にあたった、南吉作品の育ての親と言われる「巽聖歌」(写真)の力が大きかったと言われています。
詳しくは10月23日まで開催の特別展・「教科書に載ったごん」でどうぞ。

f0005116_2233668.jpgさて14:45からの恒例ビッグイベントはウナギのつかみどりです。
小学生未満の子は広場のミニプールで、小学生以下の子は人工川をせき止めて、放たれた200匹のウナギのつかみどりです。

捕まえたウナギはもちろん食べられますが、子どもがウナギと触れられる機会を提供する、というのが主催者側の意図だそうで、大人の手出しは厳禁です。
にょろにょろ滑って逃げるウナギに、みんな悪戦苦闘していましたが、終りがけにバケツを除くとみんなそれなりの成果があったようです。
(おしまい)
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by ttru_yama | 2016-08-08 23:45 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-353 (南吉生誕103年-170)

2016 新美南吉生誕祭-3 (安城市)

f0005116_22252120.jpg参考までに今回の本型ベンチの「良寛物語 手毬と鉢の子」(S16.10発行)と、昨年設置された「おぢいさんのランプ」(S17.10発行)については、こちらこちらのページで触れています。
写真は本の表紙側を撮ったものですが、拡大してよく見ると絵柄の中に「学習社文庫」とあり、この学習社文庫シリーズで発刊された本は、タイトルだけ違って表紙は全て同じだったようです。
表側は右手上部に切出しで一部表示しましたが、開かれたこのページには挿絵があり、第5章の「紙鳶(たこ)を買う銭」の一場面が描かれています。

f0005116_1255788.jpgブースも出店していましたので、少しだけ紹介します。
「ハッピーキッチン」は安城高校のブースで、浴衣姿の高校生が「南吉の青春」カステラを販売していました。隣の南吉関連活動団体では、「新美南吉に親しむ会」さんが活動誌「花のき」20-21を号を販売されていました。
また中央図書館のブースでは、南吉絵本大賞となった「二ひきのかえる」や「手毬と鉢の子」等も販売されていました。
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最後にステージの紹介を少しだけ。(画像をクリックで拡大)
「安城駅前元気会」さんの「南吉ジャンボかるた大会」は、もちろん南吉にちなんだかるた取り。発見しても場所が広いので取るのも大変です。
「チアダンス」の「レクラ」さんは、3組が交代しながらステージいっぱい、元気でかわいいダンスを披露しました。
「新美南吉に親しむ会」さんの「蟹のしゃうばいい」は、平均年齢七十ウン歳のメンバーさんが、振付も楽しく南吉童話を朗読されて喝采を浴びていました。
安城出身の女優・石川恵深さんは、朗読と安城高女で南吉先生が生徒と歌われた「アロハオエ」等を歌い、「ハッピーバースデイ」を貝殻笛で演奏されました。
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by ttru_yama | 2016-08-06 23:45 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-352 (南吉生誕103年-169)

2016 新美南吉生誕祭-2 (安城市)

f0005116_14404834.jpgさて7/30の後半は、安城市での新美南吉生誕祭の様子です。(クリックで拡大)
会場は巨大ウォールペイントのある「駅西駐車場」前。16:00からオープニングがスタートです。

f0005116_14575850.jpgということで来年6/1オープン予定の、図書情報館を中心とした公共施設「アンフォーレ」の、建設状況を見ながら会場へ向かいます。
その歩道には新しく敷かれた「花のき村と盗人たち」のマンホールも見られます。
そして駐車場前のステージでは、今回の南吉モニュメント「良寛物語 手毬と鉢の子」の本型ベンチが除幕を待っていました。

f0005116_23224032.jpg除幕式に先立ち安城市・杉山教育長は、生誕100年を機に始まった安城市の南吉顕彰とまちづくりへの取組を説明され、南吉が安城で幼い頃からの夢だった童話集を出版したことを受け、生誕祭を市民の夢を応援する場、願いや思いを発表する場、そして「願い事日本一」を掲げ来週から始まる七夕祭りのプレイベントと位置付けていますと話されました。
そして除幕式は教育長はじめ南吉の教え子・加藤千津子さん、南吉の下宿先の大見さん、安城高女を引き継いだ安城高校生徒と、高女ゆかりの地の桜町小学校児童にて行われ、さっそくベンチに座っての記念撮影となりました。
記念撮影の後、教え子代表の加藤(旧姓・山口)さんが「良寛物語 手毬と鉢の子」発行の頃に、南吉先生から原稿の清書を頼まれた時の思い出を話されました。

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原稿の中身や期限も教えられぬまま受け取った加藤さんは、読みづらい原稿を一字一字、万年筆でまるで習字でもするように清書していきました。一枚を清書するのに何時間もかかり、結局完成することができなかったといいます。

しかし、本が出来ると先生は誰もいない職員室に加藤さんを呼び、出版されたばかりでインクの匂いもする「手毬と鉢の子」を差し出し、ひとこと「書いてくれて有難う」と言われました。そして「ここに書いておいたから」と言って、表紙の裏に毛筆で書いた詩のページを示されたそうです。(参考写真:新美南吉記念館)
そこには「月夜は藪に石投げろ。寒い狐がコンと泣く  山口千津子様」と書かれていたそうです。加藤さんはそのことを母親以外 誰にも告げず、家に帰ると一気に読みました。加藤さんはお手伝いが十分できなかった恥ずかしさ、悔しさこそ思え、「書いてくれて有難う」と言われた言葉や詩まで書いてくれたその時の先生の気持ちを思い、その意味を今でも煩悶されているそうです。(内容の一部を要約)
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by ttru_yama | 2016-08-03 23:45 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-351 (南吉生誕103年-168)

2016 新美南吉生誕祭-1(半田市)

f0005116_15341860.jpgまた南吉さんの生誕日が来て、生きていれば今年は103回目の誕生日だそうです。(半田市のリ-フレット/クリックして拡大)
まずは7/30半田市・新美南吉記念館からです。


f0005116_15585772.jpg生誕祭時の新美南吉記念館は、例年通り(高校生・大人210円が無料)です。
そしてこの値段の安さですが、今開催中の特別展「教科書で出会ったごん」(2016.7.16-10.23)展は、なかなか見ごたえがあります。
入口の生誕祭提灯を横目に館内ロビーへ入りますと、10:30からの式典を前に準備の最中でした。写っているセーラー服は半田中学校の生徒さんで、今日は式典で合唱を歌ってくれるのですが、それまでは案内役をしてくれています。

f0005116_177413.jpg館内ロビーには特別展の為に造った黒板があり、今世間で話題の黒板アートがありました。名古屋の女子美大生3人が2日程かけて、南吉先生やごんのシーンを描いたそうです。
さて、式典では藤本副市長が集まった南吉ファンに感謝を述べ、この1月に市役所の新庁舎前広場を整備し、市民から寄贈された時計塔のモニュメント、「南吉さんのお話の木」を設置したことを話されました。(写真参照)
そして南吉が生前残した言葉、「作品が読み継がれるなら、自分はそこに生きることが出来る」の言葉通り、まさに半田市は市民の方たちから支えられ、南吉が望んだような町になってきている事を実感し、これからもそうしたまちづくりを進めたいと話されました。
ついで南吉と同郷の半田市岩滑出身のソプラノ歌手・高居洋子さんが「菩提樹」と「しじみ蝶」を生誕を祝って歌われました。

f0005116_22131834.jpg恒例の特製ケーキのろうそくに火が付きました。火を消すのは藤本さん高居さんに加え、合唱する中学生代表です。
今回の生誕日のテーマは「木の祭」ということで、「パンのトラ」さんが「シュトーレン」というクリスマスに食べる、ドイツの砂糖をまぶした菓子パンをツリーに飾りつけました。木の根元にも動物や虫をあしらったパンが置かれています。
そして半田中学校生徒による合唱(明日・枇杷の花)の後には、参加者全員で南吉さんに献花が行われ、これまた恒例の「山桃ジュース」での乾杯が行われました。
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by ttru_yama | 2016-08-02 23:45 | 新美南吉