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0910-「20世紀少年」の町-286 (南吉生誕103年-141)

帰ってきた「ででむし詩碑」-46
f0005116_13373117.jpg今度は安城高等学校50年誌から、当時の様子を拾ってみます。まずS14年度1学期の「学報」からの「校旗献納」の記事(上段)があります。当時安城高女には校旗がなくS14年の2月11日の紀元節に、S13年度卒業生である第16回生の卒業記念として献納されたとあります。

下段も「学報」記事からの「国旗掲揚塔と記念の石」で、こちらはS14年度卒業である第17回生の卒業記念として、国旗掲揚塔が寄付されました。塔の献納式はS15年3月16日の卒業式直前に行われました。「記念の石」とは掲揚塔の根元に積んだ石のことで、全校遠足で岡崎の大平川から拾ってきたものです。
このあたりの話は、帰ってきた「ででむし詩碑」-39および、帰ってきた「ででむし詩碑」41にも書いています。

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南吉先生は今や安城高女(高校)きっての有名人ですから、50年誌はもちろん他の記念誌にも、ページを割いて取り上げられています。
ざっと記事を説明しますと、生い立ちから高女の教師になったこと、交流のあった文学者(白秋・巽聖歌・與田準一)や作品群が紹介され、生徒詩集の「雪とひばり」や教え子クラス(19回生)の写真や「ででむし詩碑」の写真(赤松校舎へ移転後の中庭)が載っています。
そして下段には、本となった作品群が載せられています。
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by ttru_yama | 2016-01-27 23:32 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-285 (南吉生誕103年-140)

帰ってきた「ででむし詩碑」-45
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続いて左ページが記念誌のS14年度記事で、教師生活も2年目となります。中段上部に熱田神宮への夜中行軍記が載っていますが、その下に富士登山と夏季行事の記事があります。この富士登山(7/21-23)については、引率した先生とともに描いた画帖「六根晴天」等に、南吉の画や文が残っています。

下の写真2つは前年の関西旅行(左・13年5月/清水寺)と14年度の修学旅行(右・5月/華厳の滝)となっていますが、このときは5月に関東(4年生)と関西(3年生)への修学旅行が、たて続けにあったようです。
南吉も引率者として参加しており、13年度の関東旅行では他の先生と描いた画帖「三人道中」を残し、14年度の関西旅行の様子は日記にも書かれています。(ちなみに14年度の関西旅行でステッキを買っています)

そして年度末の春休み、久々に上京し巽聖歌や與田準一ほか、東京に住む旧来の友人や転校した生徒等と旧交を温めています。

(右ページ)S15年度の4月末、佐治校長から山崎敏夫校長に約9ヶ月かわりますが、4月の南吉日記の出来事に佐治校長は登場するも転勤の話はなく、日記は7月までとんでいます。
このページ上段には勤労奉仕のことが書かれています。出征兵士を出した農家で泥だらけになって、農作業を手伝う生徒の様子は南吉日記にも出てきます。
(このS14-15年度は、次回も取り上げたいと思います)
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by ttru_yama | 2016-01-16 23:55 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-284 (南吉生誕103年-139)

帰ってきた「ででむし詩碑」-44
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さて次の展開をどうしようかと迷いましたが、これまで通り安城高校記念誌を見直しながら、南吉に関連した記事を見ていこうと思います。(断らない限り、主に70年記念誌に沿っていきます)

写真左はS12年度記事になりますが、この年4月南吉の恩人・佐治克己先生が安城高女の校長として赴任してきます。12年度の南吉は、4月から短期の河和第一尋常小学校での代用教員生活が7月で打ち切られ、9月より杉治商会に努め、休日も少なく低賃金の生活にあえいでいました。学校ではこの年7月校章が制定されたとあります。

写真右はS13年度記事で、右上のS13年度職員写真の3列目に南吉が見えます。この写真を説明した拡大版は帰ってきた「ででむし詩碑」-27にありますが、なぜか佐治校長の姿が写っていません。また右上に第16回卒業生が移っていますが、この年南吉とともに4年間を過ごし、卒業する19回生が入学してきます。

この13年度の4月から11月まで、初めての高等女学校教師として忙しかったためか、南吉日記は無く惜しまれます。

学校ではこの13年度末の2月に校旗献納式が行われ、南吉日記にも式の模様が書かれています。ちなみに生徒詩集「雪とひばり」が最初に発行されるのもこの2月です。そのあたりの話は帰ってきた「ででむし詩碑」-19に書いています。
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by ttru_yama | 2016-01-07 23:45 | 「20世紀少年」の町