<   2014年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧

0910-「20世紀少年」の町-243 (南吉生誕101年-96)

帰ってきた「ででむし詩碑」-15
南吉生誕100年-リーフレット-57
f0005116_1142188.jpg
さて目指す最終目的地は左端の安城高女(橙色枠)なのですが、前回に引き続き寄り道して、桜町交差点(赤〇)から下(南)にある警察署以下の建物です。
f0005116_11535394.jpg
で、これがその南西エリアにあった、安城市役所(上方)周辺の航空写真(「写真集 明治大正昭和 安城」より)です。撮影時期が不明ですが、安城市制はS27.5以降ですのでその近辺かと思われます。

少し説明しますと、桜町交差点から南下してくるのが下端の道で、前回の警察署などはこの右手になります。
f0005116_12451145.jpg
別写真(S28冬、大雪の日)で見比べると、通りから少し入った付近に門柱があり、張り出した木の向こうに玄関が見えます。この市役所の場所は位置的にみて、現在の安城市文化センター(マツバホール)となっていますが、生誕100年でも数々の南吉イベントが開催されたところです。(ちなみに現在の市役所は、左に写っている道路の左にあります)

f0005116_17415349.jpgところで市役所全景の写真で注目すべきところは上部、特に右上の部分です。
上部に広場がありそれを囲むように、木々が植わっています。そして右隅には少し建物が見え、その手前にあるのは水田のようです。
f0005116_1755095.jpg
この付近の様子を現在の写真に照らし合わせてみると、だいたいこんな風景になるかと思います。
ここに写っている道が、上の写真でどの辺りなのかはっきりしませんが、左の茶色い建物は文化センターで、正面が桜町小学校となります。ですからおそらく、この道の右手方向に水田が広がっていたと思われます。

また道を歩いている人々は、南吉生誕100年である、「没後70年記念式典~南吉先生を偲ぶ会~」(H25.3.20)の「第1部」を終え、昔の母校があった場所で行われる「第2部」に参加する卒業生さん達の姿です。

つまり旧の市役所写真上部に写っていた広場は、南吉先生の勤めていた安城高女(現桜町小学校)の校庭だったのでした。
------------------------------------------------------------------
f0005116_2222161.jpg
そしてリーフレットの方は、2013.12.21の半田市岩滑小学校体育館の、新美南吉生誕100年フィナーレ、第1部で配布された栞です。
f0005116_22285998.jpg
舞台ではたくさん催しがありましたので、細かい話は栞参照ということで会場の雰囲気写真です。
第2部は提灯行列にて場所を移動し、南吉記念館にて行われました。その提灯行列の様子は、「南吉生誕100年-45」をご覧ください。
f0005116_22482210.jpg
そしてこちらが第2部・南吉記念館の広場での「たき火」「明日」の合唱の様子です。そして最後に今後も南吉の世界を伝えようと、榊原半田市長をはじめとして「夢つなぐメッセージ」が読み上げられ、生誕百年実行委員会主催のイベントは全て終了しました。
[PR]
by ttru_yama | 2014-12-29 23:00 | 「20世紀少年」の町

0910-「20世紀少年」の町-242 (南吉生誕101年-95)

帰ってきた「ででむし詩碑」-14
南吉生誕100年-リーフレット-56(2013.12)
f0005116_9515371.jpg
さて間が空きましたが、前々々回の「安城高女への道」の続きになります。東(右)から町農会、郡農会、御幸弘法と西に来た所に「桜町交差点」(赤〇)があります。
今回と次回は寄り道して、ここを南下して行きます。
f0005116_9594615.jpg
その交差点の北東(右上)から撮った警察関係の写真です。(「写真集 明治大正昭和 安城」より/S28年)ちなみに安城高女(桜町小)は右手方向、市役所は左手奥方向、手前は東海道線のガード方向となります。

この辺りの説明が戦後生まれには難しいのですが、右手の交差点角にあるのが自治体警察(S25完成)で、その隣が国警の武徳殿(S5完成)、左端が国警察碧海地区署(S5完成)です。

何でもGHQの命令でS22年から警察法が公布され、その後S29年まで市及び人口5000人以上の町村管轄の自治体警察と、それ以下の国警(国家地方警察)があったそうです。

f0005116_1051045.jpg
ですから戦前に亡くなった南吉さんが見た時の警察署の景色は、左の建物と北隣の武徳殿(警察の道場)になります。
f0005116_1175660.jpg
そして写真は現在の安城郵便局ですが、上記の警察署や武徳殿はこのあたりにあったようです。
------------------------------------------------------------------
f0005116_11491967.jpg生誕100年の南吉リーフレットの方は、「南吉と「平和」」(主催 半田空襲と戦争を記録する会、12/8アイプラザ半田)です。
ご覧のように山田昌さんと天野鎮雄さんによる朗読と、福岡猛志さんの講演があったようですが、取材旅行中で行けていません。

福岡猛志さんは「南吉生誕100年-リーフレット-34」でも紹介しましたとおり、2013.6.30に「新美南吉と平和」という講演をされています。




f0005116_12202079.jpg
そしてこちらが1年前の「新美南吉生誕百年 フィナーレ」のリーフレット。(2013.12.21、岩滑小学校/新美南吉記念館)生誕100年記念事業実行委員会の主催イベントとしては、最後のものになります。
詳細な話は次回以降にしますが、「春の電車」で紹介したワキタヨシコさんの、イラスト満載のチラシです。
[PR]
by ttru_yama | 2014-12-23 14:50 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-241 (南吉生誕101年-94)

帰ってきた「ででむし詩碑」-13
南吉生誕100年-リーフレット-55(2013.12)

f0005116_15233134.jpg実は昨日アップロードするつもりだったのですが、1年前の昨日(12/14)は『帰ってきた「ででむし詩碑」』についての、完結編みたいな出来事がありました。

すでに 帰ってきた「ででむし詩碑」-5にて紹介しましたように、長らく安城高校にあった「ででむし詩碑」は、里帰りのため6月中旬に移されましたので、約半年間、その跡地は写真のように空地のようになっていました。

f0005116_15473880.jpgその跡地に南吉の「寓話」の最後の三行である

『君たちも大きくなると/一人一人が旅をしなきやならない/旅人にならなきやならない』

という部分を碑文に刻み、「生誕百年記念碑」とした碑が、1年前の昨日、この場所にて除幕されたのでした。(写真/除幕の瞬間)

f0005116_16163799.jpgところでこの「記念碑」の碑文を選定するにあたっては、安城高等学校の生徒たちに委ねられたのでした。

その詳細な話は今回の「南吉生誕100年-リーフレット」にありますが、H24(2012).7.30、今から3年前の南吉生誕日に第1回碑文検討会が設けられ、南吉が安城高等女学校に勤めていた時期の作品等の中から、碑文を選定していくことが決まったようです。

そして除幕式の当日には、写真のように碑文検討会のメンバーにより、「寓話」の全文が群読されたのでした。
--------------------------------------------------------------------
f0005116_16442034.jpg
ということで、ここからは「南吉生誕100年-リーフレット」のコーナーになります。写真はその「新美南吉 生誕百年 記念碑」のしおりと言えるもので、この碑の除幕式の際に配布されました。A4を横方向に三つ折りにした表/裏(上/下)2面のもので、表面にある南吉写真はS16.3.20、この日転校生を見送った南吉の姿を、同僚の戸田紋平先生が撮ったものです。(「安城の新美南吉」参照)

そして表面・中央にあるのが、S14.10.1の自筆原稿からとった、安城高女に勤めて2年目になる南吉の「寓話」の全文です。
内容を大まかに言えば、一人寂しく旅する旅人が耐えられなくなり、灯りのついた人家に立ち寄って、つかの間の安らぎを得るのですが、すぐに自分の居場所を求め次の旅に旅立って行くという話で、そんな旅人は君たち自身なんだよ、と生徒に話かけるような南吉のメッセージのように思われます。

こうして安城高女にあった「ででむし碑」は、「寓話」からとったこの碑文に置き換わり、これからも現代の生徒たちに、語りかけてゆくことでしょう。

と言いながらも、シリーズ『帰ってきた「ででむし詩碑」』は、終わった訳ではなく、今から本題に入る所なのです。(今回、「生誕百年記念碑」の写真がはっきり出ていませんが、この話の完結の際もう一度、しっかり出す予定です)
[PR]
by ttru_yama | 2014-12-15 23:15 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-240 (南吉生誕101年-93)

帰ってきた「ででむし詩碑」-(お休み)
南吉生誕100年-リーフレット-(お休み)

f0005116_19363540.jpg今回はお世話になっている「新美南吉と刈谷の会」さんと、安城の「新美南吉に親しむ会」さんの最近の活動状況です。まず写真は「刈谷の会」さんのものですが、12/6「ごんぎつねと遊ぼう」(刈谷市東部公民館)いう催しがありました。

最初は会代表の酒井さん、水野先生、公民館長さんの挨拶の後、「刈谷南中学校」(略称:南中なんちゅう)の生徒さん7名による「手袋を買いに」の朗読ではじまりました。ちなみに「南中」は酒井さんの母校で、学校を通じて毎年ボランティアで参加してくれています。

f0005116_2023334.jpgメンバーの方達による詩吟が披露されました。なかでも南吉の詩「明日」が、詩吟でうたわれると一段と朗々と聞こえます。




f0005116_2014475.jpg水野先生(左)は司会進行役。こちらは安城出身の女優・石川恵深さん(右)の「口演」の紹介場面です。

石川さんは「去年の木」「赤いろうそく」の朗読を最初のは普通に、次の作品は一人芝居のようにして演じたり、「牛をつないだ椿の木」にちなんで、何も描かれていないスケッチブックに、瞬時に「椿の絵」が現れるマジックを披露し喝采を受けていました。

f0005116_2046535.jpgあと「ごんぎつね」の紙芝居や童謡コーナーがありましたが、写真は酒井さんのお孫さん(小3)によるヴァイオリン演奏です。ちょっと風邪気味とのことでしたが、「たき火」や「子ぎつね」を一生懸命演奏してくれました。

f0005116_2153919.jpgその後はお楽しみの「ビンゴゲーム」、「かるたとり」、「お菓子のつかみ取り」です。大人も子供も、一足早いクリスマスプレゼントににっこり。許可をもらって仲の良い兄妹に、笑顔のポーズをしてもらいました。

f0005116_2115447.jpg楽しい会が終わって、ボランティアで来てくれた南中の生徒さん達と茶話会です。みんなビンゴゲーム以降の、進行役をしっかりやってくれました。
母校の校歌を「巽聖歌」が、作ってくれたこともこの時聞きました。みんな今日は、いい勉強になったそうです。
--------------------------------------------------------------------
f0005116_2126123.jpg続いては12/7半田市のクラシティビルのイベントに、安城の「新美南吉に親しむ会」さんが参加した応援企画の一場面です。

親しむ会さんからは代表・澤田さん(右)、副代表山田さん(左)が「新美南吉 安城時代の南吉先生の青春、花と光の少女たち」という演題でお話と朗読をされました。

会場には安城のミニ物産コーナーが出来ており、安城七夕の公式キャラ「きーぼー」と巫女さんも来て応援してくれました。南吉生誕100年を機に、半田市と安城市がこんな形で相互交流をしているようです。

f0005116_21511779.jpg公演の内容は南吉の日記や、これまで親しむ会さんが集めてきた関係者の話とナレーションで構成され、新米南吉先生と生徒との交流を生き生きと綴っていきます。

この写真は「二ひきのかえる」の朗読シーン。生誕100年で安城市が募集した「新美南吉絵本大賞」の大賞作品です。
教え子が書いた生徒詩集の内容や、安城高女の様子もふんだんに取り入れ、輝かしい南吉の青春時代が語られました。ということで「南吉が青春を過ごしたまち安城」の、面目躍如たるひとときでした。
[PR]
by ttru_yama | 2014-12-07 22:40 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-239 (南吉生誕101年-92)

帰ってきた「ででむし詩碑」-12
南吉生誕100年-リーフレット-54(2013.11)
f0005116_20245474.jpg
写真は今回の取材旅行で戴いてきた資料の山・・。用紙サイズがA3よりほんの少し大きく、A3タテだとはみ出してしまうので、保存はやむなくヨコ向きで2回スキャンします。

これに様子がわかるように、インデックス写真を添えて保存しているのですが、この作業がいったいいつ終わることやら・・。(苦笑)
資料が発表された当時はともかく、今では誰も見向きもしない資料なのだけれど、こんな手間の掛かることを、30年前に一人コツコツと作っていた人がいたわけです。

というわけで一度も会ったこともない、故人との言葉の無い会話が当分続きます。
f0005116_21315890.jpg
なんてことを言いつつ、前回に引き続き「写真集 明治大正昭和 安城」シリーズ写真は、安城更生病院の先にあった「町農会」の建物です。
解説によればS2年の竣工で、当時日本一の町農会館(下部・切出し写真)といわれ、日本デンマークのシンボルだったそうです。大きい写真の方は、その後S22年に農業協同組合法が施行され、「農民館」となって2年後の姿になります。
f0005116_22102168.jpg
その現在の建物としては、写真の右側(JAあいち中央本店)の建物位置になるかと思います。ちなみに左隣の建造中の建物が、下記の「郡農館」の場所になると思います。
f0005116_22151936.jpg
その「郡農館」はS8年に建てられ、碧海郡の農業指導の中心機関でした。上記写真にある建造中の建物も、「JAあいち中央本店」になります。
というわけで商店街を抜けると、更生病院、町・郡農館のモダンな建物が続く御幸町通りなのでした。
------------------------------------------------------------------
f0005116_22444795.jpgそしてリーフレットのほうは、2013.11.24の「わんすてっぷ 25th Aniversary コンサート」(常滑市民会館)です。「わんすてっぷ」というのは結成25年の地元のコーラスグループです。
この第3ステージにて南吉の詩4曲と、スペシャルトークにて「新美南吉記念館」の山本館長のお話がありました。
f0005116_2325847.jpg

そしてラストはオーケストラのための組曲「はんだ」第2曲「南吉」が披露されました。(写真はフィナーレの様子)
[PR]
by ttru_yama | 2014-12-01 23:30 | 新美南吉