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0910-「20世紀少年」の町-145(江ちゃん里帰り-新・長浜編-10/南吉生誕100年-8)

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今回の南吉話は2/22・18:30から半田市のアイプラザ半田にて行われた、言葉と音楽で彩る「新美南吉の世界」です。このイベントは主な主催がNHKということで、3/20/10:30よりNHKラジオ「ゆきねえの名古屋なごやか喫茶」にて、その一部が放送予定ということで撮影はNGです。

そこで終演後にはなりますが、上記が舞台の写真です。左手がゆきねえの喫茶対談コーナー、中央にピアノ・歌コーナー、右手に南吉が通った喫茶コーナーといった舞台背景でした。
f0005116_02441100.jpgオープニングは司会の比田アナと兵藤ゆきさんが、新美南吉記念館学芸員・遠山光嗣さんを迎え、ごんぎつねのあらすじ、南吉の生い立ちから、中学時代、恋人のことなどを客席とも呼応しながら聞いていきました。

その間、舞台の背景にはその時々の南吉の写真が映し出され、それに遠山さんの解説が加わります。

次に右手の喫茶コーナーにて、南吉に扮した俳優・本間ひとしさんが南吉本人の言葉として自身を語り、日記を朗読して行き、途中ピアノ曲やオペラ歌手・中島啓江さんによる童謡斉唱が入り、再びトークへと移り、その流れが次々に巡って進行していきました。

母への思いを綴る「天国」の詩、「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」「巨男の話」「おぢいさんのランプ」に見られる、文章の端々に垣間見える、南吉の人生観が出演者によって語られました。
そして若き南吉の日記の文章、「若し余の作品が、認められるなら、余は、其処に再び生きる事が出来る」の紹介もありました。驚く事にこれはまだ、ほとんどの作品が世に出る以前の言葉でした。

地元開催ということもあり、知多そして半田の土壌があって南吉の文学が生まれたのでは、という兵藤さんの問いに、宮沢賢治との比較をしながら、「そのように思います」と答えた遠山さんの話も、地元観客には共感を呼んだことでしょう。
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そして「江ちゃん里帰り」の旧・長浜演舞(2011.12.3)ですが、江ちゃんの口上の続きです。

「・・長女の茶々、次女が初、そして三女が私 江でございまする!!」と、「江」に掛けて右手5本の指をかざします。
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そして2012.10.8の新・長浜演舞ですが、「・・茶々、お初と、この江じゃ」と、両手の人指し指で頬を指します。しかしこのポーズ、最近では両手を胸の上で合わせるようになっとりますね。(笑)
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by ttru_yama | 2013-02-23 23:00 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-144(江ちゃん里帰り-新・長浜編-9/南吉生誕100年-7)

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今日の南吉話は「大丸(おおまる)せんべい」です。写真は南吉生家右手にある「冬晴れや 大丸せんべい 屋根に干す」という南吉の句碑で、その写真右が現在売られている大丸せんべい(315円)です。

サイズは大人の「手のひら大」といったところでしょうか。このせんべいには写真のように、南吉とおぼしき人物が、屋根に干されたせんべいを見上げている絵が同封されています。
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そして南吉の見たそのせんべい屋は、写真の生家の右隣にあったといいます。(街灯の後ろにある小さな建物は便所で、句碑はその隣の草陰に見えています)

まあ今のせんべいは屋根に干すことは無いと思いますが、当時は絵にあるような風景だったのでしょう。そして現在のせんべいですが、私も以前立ち寄ったことのある米市商店さんで売られています。同店のHPによれば創業明治8年のお米屋さんで、平成元年から手焼きせんべいを始められたようです。
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さて「江ちゃん里帰り」の旧・長浜演舞(2011.12.3)ですが、市さまの後に続いて明るく弾けるようなテーマ音楽となり、江ちゃん登場です。

「お市の方様には三人の娘がありました!!」懐かしい口上です。
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そして2012.10.8の新・長浜演舞ですが、こちらも市さまの後に続いて江ちゃんの登場です。

「戦国一数奇な運命をたどった浅井三姉妹は、茶々、・・」と、これはまだ現行演舞ですね。(笑) ただ以前の様な個々の登場時の、テーマ音楽は無くなっちゃいましたね。(つづく)
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by ttru_yama | 2013-02-17 23:00 | 新美南吉

0910-「20世紀少年」の町-143(江ちゃん里帰り-新・長浜編-8/南吉生誕100年-6)

f0005116_1272595.jpgさてと元のページ「「江ちゃん里帰り-新・長浜編-7」の続きに戻ってきました。
そして豪雪の札幌で雪まつりを見てきたついでに、その昔の記事で思い出したことがあります。そう、あの記事中に書いた「キリンガラナ」の味の件です。

味は、まあ悪くはないです。コーラに似た味ですが、コカ・コーラのようなキリッとしたパンチがないような気がしました。
そうコーラの口を開け、少しして炭酸気が抜けた感じですかね。



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ことのついでにこちらが、コカ・コーラの「雪まつり」バージョンです。キリンガラナに水を空けられたのを、雪まつりで少しでも追いつこうというのでしょうか。

でもやっぱり、いわゆる本土もしくは内地の「観光客みやげ」でしょうね。そういえば外国人(米・韓・台・中)もたくさん来ていて、ここはどこだって感じでしたね。



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南吉生誕100年の話題は、2/3 安城市立の産業文化公園「デンパーク」にて行われた「南吉こどもデー」です。着ぐるみの「南吉サルビー」と「ごん吉くん」が一緒に出演するイベントはこれが初めてでしょうか。(半田市・安城市共同開催)

イベントでは、ごんのかくれんぼクイズラリーがあり、場内の隅っこに隠れた「ごん」(写真左参照)が南吉や作品に関する三択クイズを出題します。中には「南吉の最初の童話集は?」、などという南吉に詳しくないと分からない問題もあります。

そして安城市二本木保育園で昨年考案された、「南吉体操ハイハイハイ!」の歌に合わせ、子ども達と一緒にに南吉サルビーとごん吉くんも、仲良く「南吉体操」を踊ったのでした。
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次は久しぶりの「江ちゃん里帰り-新・長浜編」で、ここからの続きとなりますが、まずは旧・長浜演舞(2011.12.3)からどうぞ。

気を取り直して市さまの「(戦国一の美女と言えば誰じゃ?)知っておるか?」が左のシーンで、江ちゃんが陰で観客に「大きな声で・・」と呼びかけていますが、右のように「声が小さーい!!」の一喝とあいなりました。
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そしてこちらが2012.10.8の新・長浜演舞で、市さまの「拍手が小さーい!!」(左)は次の瞬間、この満足の微笑みとなったのであります。なにしろ援軍の数が違いますもの。(笑)
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by ttru_yama | 2013-02-11 03:30 | 新美南吉

1211-1302 フェルメールの少女、12年越しの再会-9

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さてマウリッツハイス美術館展、フェルメール以外でも気になる作品が多くあります。ライスダールの風景画も久しぶりですが、ベイエレンの「豪華な食卓」も相変わらず、てんこ盛りのにぎやかさです。

でもヤン・ステーンの人物のにぎやかさはまた別物です。「フェルメールの少女、12年越しの再会-6」の「喧嘩するカードプレーヤー」でも12人の人物が描かれていますが、この「親に倣って子も歌う」(1668-1670)でも10人登場します。

まあ21人も登場する「オレンジ公の日」(1660-70)なんて作品もあるようですが、いつも通りのにぎやかさですね。
もちろん犬も重要なアイテムで、この絵の犬は家族の騒々しさと別の方角を向いてる感じがして好きです。
f0005116_9552132.jpgステーンのにぎやかさに比べ派手さは全くありませんが、ピーテル・デ・ホーホの絵は市民の日常風景の一コマが描かれています。この「「デルフトの中庭」(1658-1660)も、そんな生活の一端を伝えています。

図録解説によれば登場人物はくつろぐ紳士と、メイドそしてメイドの子供ということですが、紳士にビールを勧められてちょっと一口といったことでしょうか。でもこの絵からはそれ以上の艶っぽい展開が窺え無いところが、ホーホの魅力かも知れません。

ホーホはロッテルダム生まれでアムステルダムで没していますが、1652年から10年足らずデルフトに住んでいたということで、フェルメールとのつきあいもあったようです。2008年の「フェルメール展」(東京都美術館)、この時はフェルメールの「小路」(1658-1660)他が来ていましたが、同時に来ていたホーホのデルフト時代の女性と子供を描いた生活風景は、よりくわしくデルフトの暮らしを伝えていました。

f0005116_10383987.jpgそして大御所レンブラント(1606-1669)の貫祿の自画像です。で、この絵の制作年代が1669年ということで、63歳で亡くなった年の絵というから驚きです。

この絵の自画像からは、美術品購入の浪費(本人はそうは思ってないのでしょうが)で破産し、全てを無くし落ち込んでいるといった画家の様子は全く窺えません。絵の注文主にも媚びることなく自分の絵を描き続けたレンブラントですが、最後まで自分は画家の誇りを失ってないぞ、とでも言いたげな渾身の一枚です。

といったところで、今回のフェルメールは終了です。これまで見てきたフェルメールの絵の話もほとんど書けてないし、同時にみて来て紹介出来てない絵もたくさんあったり、勉強不足でその良さを見逃している絵などもあり、名残り惜しいのですが今の自分にはここまでが精一杯ですね。
(おわり)
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by ttru_yama | 2013-02-03 11:00 | ギャラリー