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080720 東京駅と「コロー 光と追憶の変奏曲」展-6

f0005116_9454879.jpgf0005116_94682.jpg今日は日本政府に招聘され、初期の東京駅基本設計に関与した2人の写真を並べてみました。初期の中央停車場(東京駅)の設計プランは、プロシア国有鉄道機械監督であったヘルマン・ルムシュッテルが作成しました。それをもとにベルリン市街鉄道の設計に従事していたフランツ・バルツァーが基本プランを描いたのでした。

f0005116_95387.jpgそしてこの写真が最初の中央停車場の設計案です。横長でレンガ作りの高屋根のイメージは現在の東京駅にも繋がるものがありますが、日本建築風の瓦屋根などを取り入れた様式は、残念ながら採用されなかったようです。
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f0005116_21575450.jpgジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-1875)は、19世紀バルビゾン派の画家としてとらえられ、印象派にも影響を与えたとあります。でもコローという画家と彼の絵のイメージをはっきり打ち出してきたのは、今回の「コロー 光と追憶の変奏曲」(2008.06.14-08.31/国立西洋美術館)が、ほとんど初めてではなかったでしょうか。実際今回の目玉作品の1つ「真珠の女」の紹介でもされなかったら、コロー=地味な風景画家という(ただコローはこの地味と思われる風景画を愛し、作品の大多数を占めていますが)相変わらずの印象しかとどめなかったことでしょう。

コローは幼い頃から絵が大好きでしたが、織物卸業の父は26才の時までコローが画家になることを許しませんでした。しかしコローは親に隠れ絵の勉強を続けており、妹が病気で亡くなり両親が彼女のため用意していた持参金があったこともあり、両親はついにコローが画家になることを許します。1年ほどイタリアから帰ったばかりのミシャロンから風景画を学び、やはり風景画のベルタン門下で3年過ごし、1825年イタリアに出発します。

ここに掲げた「ファルネーゼ庭園から見たフォロ・ロマーノ(夕べ)」(1826)はその時期の作品の一つです。
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by ttru_yama | 2009-03-21 10:07 | ギャラリー

080720 東京駅と「コロー 光と追憶の変奏曲」展-5

f0005116_23412962.jpgちょっと面白い本を見つけたので、また前回と同じ上野駅の写真を使っていますそれはある外国人の紀行文「能登●人に知られぬ日本の辺境」という本なのですが、その外国人は明治22(1889)年5月3日、この上野駅から遠く能登まで旅立ったということで、上野駅もこの写真の時代ということになります。その外国人とはパーシヴァル・ローエルといい、冥王星の存在を予言した人として有名ですが、当時はビジネスマン?として日本を訪れていたようです。日本研究家としての側面を持つ彼の文章は、大変興味深く面白いのですが、それはまたいつか別の機会として、早速彼が上野駅界隈で遭遇した出来事を見ていきましょう。

その日彼は能登へ出発するため、日本人コック山田栄次郎とともに築地明石町の居留地を出発し、人力車を飛ばし上野駅に到着するのですが、すんでのことで汽車に間に合わず、次の列車まで3時間を待つことになります。当時の旅は今ほど身軽なものでなく、トランク代わりの柳行李(やなぎごおり)を、いくつも持って列車に乗り込むものですから、汽車に間に合っても荷物を積み込むには、規則で5分前には到着していなければならなかったのでした。

旅の出鼻をくじかれ落ち込んだ彼でしたが、持ち前の興味旺盛な精神でもって、眺めのよさそうな古着屋の家の屋根に登らせてもらい、上野界隈の屋根にたなびく鯉のぼりの風景を堪能したりして、昼は(もしかしたら)上野精養軒とおぼしき食堂で昼食をとり、やっと次の列車で高崎へむかうのでした。その間の停車する駅では、売り子たちが「ゆでたまご」や「まんじゅう」を販売する様子も書きとめています。
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f0005116_8593879.jpgさて、再び国立西洋美術館に戻ってきますと、開館までにまだ30分以上ありますが15mほどの列ができています。写真はどんより曇った感じですが、朝から夏の熱い日差しが照りつけます。開館時間繰り上げしないかと期待しましたが通常どおりでした。ただ15分くらい前には冷房の効いた館内に入れて、地下展示室への階段前で待機です。
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by ttru_yama | 2009-03-05 01:07 | ギャラリー