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071208 フェルメール「牛乳を注ぐ女」への道-7

フェルメールの続きですが、ギャラリーでは本来なら次に「牛乳を注ぐ女」のコーナーにいくのですが、もったいぶって先へ進みます。混み合う「牛乳を注ぐ女」のコーナーを抜けると、工芸品/フェルメールと音楽のコーナーがあります。ここには「牛乳を注ぐ女」にも出てくるデルフト焼き、花瓶、タイル、鉢、燭台、杯などの工芸品とともに、フェルメールの絵の中に登場する楽器が展示されていました。リュート、リコーダー、ヴァージナルなどが登場した作品の説明とともに1コーナー陣取っているのは圧巻です。学校法人・上野学園のコレクションだそうですが、よくこれだけ集めてきたものでニクイ演出です。

といった展示の後に、版画と素描のコーナーがあります。いろんなシーンが描かれた当時の風俗絵で、見ていてもとても楽しいのですが、残念ながらポストカードが販売されていません。というより今回は異常にポストカードの種類が少ないのです。
f0005116_1748127.jpgというわけで次は「偉大なる17世紀の継承と模倣」のコーナーに入ります。ここは18世紀から19世紀初頭の作品になります。画像は「ペンを削る男」(ヤン・エーケルス2世、1759-1793)で、原題では「A writer trimming his pen」になっていますので、彼は「作家」でこれから物語を書き始めるため、羽ペンを研いでいるところなのでしょう。ところでこの作品が取り沙汰されるのは、フェルメール作品との類似性にあるようです。正に「継承と模倣」をこの作品に見ることは、作品の類似性が単なる偶然によるものだったかも知れませんが、それをさしおいても面白い見方です。

確かに左側の窓、背景の壁、そして壁にかかった額(この絵では鏡)、いってみればフェルメールの構図です。この絵は初めて見たのですが、やはり「あれっ、フェルメールの作品にこんなのがあったっけ?」と思ってしまいました。
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by ttru_yama | 2008-02-24 15:11 | ギャラリー

080217 うさぎ屋でスペシャルランチ

f0005116_21355854.jpg『今日のお昼は「うさぎ屋へいかない?』と突然言われたのでした。「うさぎ屋?うさぎを食わす店か?(うさぎは遠慮しときます。うなぎ屋の間違いじゃない?)といぶかる私。
そんな私を尻目に連れはすぐさま、店に予約電話を入れたのです。幸いキャンセルが出て空きがあるといいます。・・で、連れて行かれたのが、愛知県半田市堀崎町にある「うさぎ屋」さんなのでした。新美南吉も通勤で歩いたという、半田市内の旧道である紺屋海道沿いの古い旧家のたたずまいのこの民家、実は1月の「特捜!板東リサーチ」という地元のTV番組で紹介されたようで、今かなり注目されてるお店なのだそうです。


f0005116_21574129.jpg店内にはうさぎの置物やらがおかれ、コースメニューにも「うさぎ屋弁当とか月うさぎ、雪うさぎ」等が出てきますが、うさぎ肉は出てこないので一安心です。食事処は和室のたたみの上にカーペットを敷き、落ち着いた木テーブルが置かれた部屋です。床の間の掛け軸も季節に合わせ雛飾りの絵になっていました。



f0005116_2295991.jpg頼んだのは人気メニューの「スペシャルランチ」(2100)で、ワカサギの酢の物と菜の花とイクラの先付けの後にでてきたのが、これまた人気の「海鮮太巻き」なのでした。この店オリジナルでマグロ、イカ、タイ、アナゴ(メジロ?)、エビ、キュウリ、玉子、カンピョウ、シイタケ等10種の具材ののり巻きでした。こんな豪勢な太巻きは見たことがありません。ともすればごっちゃになって味が分からなくなりそうな代物ですが、素材の味付けやサイズなどよく計算されていて、口に含むとなんともゴージャスな感じに浸れます。


f0005116_22252089.jpg食事の後はギャラリー「はなくら」でレトロな置物を物色するのもいいようです。近くには米市商店で素朴なお煎餅はどうでしょうか。ごんぎつねのグッズも売っています。
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by ttru_yama | 2008-02-17 22:29 | お出かけ

071208 フェルメール「牛乳を注ぐ女」への道-6

なかなか忙しくてブログ更新も、ままになりません。(笑) ところで少し紹介順をミスっていたことに気がつきました。前回、前々回とヤン・ステーン作品を見てきました。残念ながらポストカードがなかったので、これまた有名な「家族」の紹介ができませんでした。ところでそれらは1663~1668年頃の作品でして、1650年頃のヘラルト・テル・ボルフ(1617-1681)の「農民の衣裳を身に着けた女」(リーフレットより)の紹介を忘れていました。

f0005116_23454377.jpgこの作品も2000年に愛知県美術館に来ており、その時は「農婦の衣裳を着けた少女」と訳されて紹介されました。モデルの少女はテル・ボルフの腹違いの妹(ヘシーナ/ヘジナ)で、農民の衣裳は結婚式など饗宴の際に着られたといいます。赤い紐で髪を纏めているのも、当時の娘の典型的な髪型なのだそうです。

ですから現代の日本的に置き換えて言えば、結婚式の時に髪を結って振りそで姿になった思い出に、一枚写真を撮っておくとでもいった記念日的な肖像画なのでしょう。農婦の衣裳とはいいますが、このブラウスの袖だけ見てもなかなか洒落た材質感があり、このあたり肖像画家としてのテル・ボルフの画力を証明しています。

もっている紙は手紙だという説と、饗宴の際に朗読した詩という説があるようですが、ここは風俗画として見る立場をとって、詩片という後者の説を押したいと思います。そういう意味も相まってなかなか価値ある作品だと思います。ただこうして小さな写真として載せてしまうと、少女の顔の表情が、あまり再現できていないのが残念です。(一見モミアゲみたいに見える垂れた髪も、よく見るとカールしていて、紅をさした赤い唇の表情もなかなか初々しいのですが)
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by ttru_yama | 2008-02-09 00:03 | ギャラリー