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071208 フェルメール「牛乳を注ぐ女」への道-5

フェルメール「牛乳を注ぐ女」への道-続き5です。ヤン・ステーンの作品が続きますが、写真は『「鸚鵡に餌をやる女、バックギャモンに興ずる二人の男およびその他の人物のいる室内、通称「鸚鵡の鳥籠」』という、情景をそのまま記述したような長~いタイトルの作品です。
今回ヤン・ステーンの作品だけでも6点も来ていますが、「牛乳を注ぐ女」等なかなか門外不出の作品や、作品数の制限が緩和されているのは、所蔵するアムステルダム国立美術館が、近代化の為の増改築工事中だということが背景にあるようです。

f0005116_1040130.jpgさて作品の方ですが、前回見た「酔っぱらった男と女」のようなハチャメチャな絵ではなく、一見日常の室内風景を描いているかに見えます。でもよく見るとやっぱりどこか寓意を持っていそうな絵です。だいたいが鸚鵡の籠の入口が開いていて、鸚鵡は身を乗り出して餌を貰おうとしています。それならいっそ鸚鵡も籠から逃げてもいい訳ですし、餌を与えるメイドも反対側の手には、餌の入った器では無く、水差しをもっているのも意味ありげです。(重要ポイント)(笑)

左側のメイドがかまどで焼いているのは牡蠣で、床には牡蠣がらが散乱しており、それを少年に抱かれた仔猫が眺めています。少年は小さじで猫に餌を与えている様ですが、わざわざ猫に匙で餌をやる必要もありません。少年の見上げているのは、鸚鵡に餌を与えている様子で、明らかに少年の餌やりと、メイドの餌やりとの対比(または共通寓意?)を示しています。

ということで、17世紀のオランダ風俗にかなり精通しないと、この作品に散りばめられている寓意を理解するには難しそうです。しかし絵の隅々にある描写の不思議さを連ねて想像するに、賭け事という人間を享楽的にし、時には悲惨な状況に追い込むダークなゲームを、愚かな行為だと表現しているように思えます。

前回の「酔っぱらった男と女」や今回出品されている「家族」のように、一見して愚行を諷刺する作品だと分かる絵も、分かり易くて(とはいえ一筋縄でいかない?)いいのですが、この絵の様に一見普通の絵に見える作品づくりに、ステーンの奥深さを知らされたのでした。

ある意味推理小説のように偲ばせた伏線が、後からじわじわ効いてくる作品と共通するものがあります。伏線の出し方によっては読者に受け入れられなくて、つまらない作品になることがあるものですが、この作品はそういった点で作者の思惑(『どうだい、普通の絵だろ?』って)に嵌められてしまいます。おそらく17世紀のオランダ市民には、受け入れられた作品のように思います。単なる寓意画家だと思っていたヤン・ステーンの緻密さを見直した1枚でした。
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by ttru_yama | 2008-01-27 10:29 | ギャラリー

080112 「ちりとてちん」が教えてくれたこと

f0005116_20134028.jpg今日はもう会期の残り少ない「ロートレック展」(愛知県美術館/2007.11.13~2008.01.14)に行ってきました。なぜか年配の人が多かったのが印象的でした。

ところで今日の朝の連続TV小説「ちりとてちん」は見ていて、ハッと気づかされる放送でした。視聴者の中には、同じくそう感じた人も多いのではないでしょうか。

貧しいながらも、兄弟子の草々と結婚した若手落語家の喜代美ですが、バラエティ出演をきっかけに夫よりもお金が入る様になります。そんなバラエティ番組でも生活のため、また落語の宣伝のためになると思っている喜代美と、金のことなど二の次で、落語の道を究めたい草々との間には、日々の微妙なズレが夫婦の溝をつくっていきます。

そんなある日、師匠である草若は、草々の落語を見てやりながら、今の二人の状態をさとします。
『(お互いが)ようわからんようになったって? ちがうやろ、大晦日に壁を取っ払って、今まで見えんかったものが、よう見えるようになったんとちがうんか?』

つまり壁を取っ払った(夫婦になった)ことで、相手の嫌なところも良い所も、全部見えてきたのだろうというわけです。実際、大晦日の夜に草々が隣の喜代美の部屋の壁をたたき壊し、二人が初めてしっかと抱き合うシーンを見ていますので、(この時はうさん臭い演出だなと思いましたが)、このシーンが強烈だっただけに、今日の草若師匠のセリフが活きてくるのです。

私も昔、結婚は夢見事とは違うと、頭では理解してはいましたが、本当に違いましたね。(笑) 今日の放送を見ていて、「あっ、壁を除くってことはそういうことだったんだ。」と今頃思い知らされました。パンドラの箱をあけてしまった現在、「ああ、もっと前に、この番組を見てたらな。」と思ったことです。(→それでどうなる!? )

喜代美の実家でも、夫婦げんかで母糸子が家出をします。ドラマはこの先どんな展開になるのでしょうか。人ごとながら気になります。
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by ttru_yama | 2008-01-12 20:34 | 本・映画・ドラマ

080106 セントレアで誕生日

f0005116_214068.jpgセントレア(中部国際空港)の謎の旅人「フー」から葉書が来たので行ってきました。届いた葉書とセントレアカードを持ってくれば、「アリスダイニングが10%割引になるんだゾー」という訳です。ということで日曜出勤をせっせとこなして、夕日を追いかけながら空港への道をいそいだのでした。「カードちゃんと持ってきた?」とフー。「ウン」とうなづく私。(クリスマスの時忘れたんだよね)

f0005116_21234814.jpg空港へ着くと同時に陽は落ちて、デッキはトワイライトタイムとなりました。そういえば帰国ラッシュのピークはもう過ぎたのか、あまり海外組の人を見ませんでしたね。もうみんな帰ってきてるのでしょうか。





f0005116_21155678.jpg滑走路もそんなにひっきりなしということもなく、もう普通の日という感じでした。そういえばここ最近空へ飛んでないし、今のところ休めるあてもなし。などと思いつつ、サービスの記念写真をとってもらったのでした。happy birthday to me?! (とりあえず今年も頑張りましょっ。)
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by ttru_yama | 2008-01-06 21:30 | お出かけ