2008年 03月 07日 ( 1 )

071208 フェルメール「牛乳を注ぐ女」への道-8

f0005116_22125289.jpg写真は『19世紀後半のリアリズムの風俗画』コーナーの「小さなお針子」(ヨーゼフ・イスラエルス:1824-1911)です。この画家の作品を見るのは初めてでしたが、ネット上で見られる彼の作品をみてゆくと、純朴で清貧な生活をおくる下層階級の人々が、イスラエルス作品の主題のようです。

今回の展示にはもう一つ「お針子」という、構図が左右逆転しているような同じ画家による作品が出ていますが、そちらは明るめのラフなタッチの水彩作品です。同一画家の作品ではあるものの、受け取る印象はかなり異なっています。「小さなお針子」の方は精緻な油彩で、左窓からあたる光線がまるで聖なる光であるかのように、気高く少女の顔、縫い物をする手、そして布地を照らしています。

そして 窓際に置かれた花が、さらにこの聖なる仕事に崇高さを与えているように思えます。図録の解説にもありましたが、この絵の中に出てくる右壁の絵タイルや足温器は、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の絵にも関係する共通アイテムです。
[PR]
by ttru_yama | 2008-03-07 23:06 | ギャラリー