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061230 007カジノ・ロワイヤル

061230 007カジノ・ロワイヤル_f0005116_1024819.jpg007カジノ・ロワイヤルを観てきました。映画鑑賞も久々ですが、007シリーズも前回の「ダイ・アナザー・デイ」(2002)から4年の歳月が流れています。主人公ジェームス・ボンド役も、ピアース・ブロスナンさんからダニエル・クレイグさん(現在38歳)に変わりました。今回のボンドはシリーズの原点、ボンドが殺しのライセンスを持つ「00(ダブル・オー)」の仲間入りをする、最初期の設定ですが、新人ボンドの容貌としては年令がいっている(ホームページの写真はそれほどでもないですが)感じもします。でも最近のボンドとは違って、少し野性的なイメージとなっています。新人ということで少し粗削りで粗野なイメージを現すには、いいキャスティングだとも思いました。今回の新ボンドはその容貌とは逆に、優しく繊細な表情も見せてくれます。

昇格試験は2人の悪人を殺すという物で、1人目は手こずっていましたが、2人目(MI-6の内通者)はあっさりと始末します。ボンドの上司M役は前回のジュディ・デンチさんがそのまま続行していますが、ボンドを持て余しながらも信頼を寄せる、彼女とボンドの関係はここから始まっていて、今回も手を焼きながらも温かく援助を差し伸べています。

今回はテロ組織の資金を預かり、組織が資金を必要とする時に提供する、死の商人ル・シッフルが敵です。テロ組織の事件を利用し、それによる株の暴落で自らも巨大な利益を得ようとしますが、ボンドにテロを阻止されたことで大損を被り、組織の資金に手をつけたことから組織からも狙われる運命となります。今回の最大のヤマ場はカジノで、英国の国家予算を借用したボンドが、ゲームで相手の息の根を止めようとするシーンです。この敵役をマッツ・ミケルセンさんが演じますが、血も凍るような冷やかな目つきでボンドを見つめます。目から血を流すという演出も相まっていますが、ボンドの心うちを見透かすような迫真の演技は必見です。

ボンド・ガールはエヴァ・グリーンさんですが、彼女はボンドの資金の管財人として派遣されます。また同時に恋人役としての演技もすることになります。当初は反目していた二人でしたが、いかついた粗野なボンドの内面の心優しさに、彼女は本当にボンドを愛してしまいます。しかし・・。とこれ以上は観てのお楽しみですが、このボンドと恋人の内面をここまで深く描いたのは、シリーズでも特筆物ですね。

あと細かい話ですが、配給元がソニー・ピクチャーズエンタテイメントということで、パソコンにバイオが出てきたり、ボンドカーと言われるアストン・マーチンの初代車は別の敵とのゲームで勝った戦利品だとか、という設定も小憎いエピソードです。
by ttru_yama | 2007-01-01 11:40 | 本・映画・ドラマ
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