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060625 エコール・ド・パリ展

060625 エコール・ド・パリ展_f0005116_1053282.jpg先週の日曜日(25日)は、岡崎市の美術博物館で開催中の、エコール・ド・パリ展(6/3~7/30)に行ってきました。L'École de Paris とは、直訳的には「パリの学校」ということですが、第一次大戦前後(1900年~1940年頃)の、パリに集まってきた芸術家達や作品群を指し、美術史的にはパリ派とよばれます。

岡崎市制90周年・開館10周年記念特別企画として開かれ、展示も凝ったものとなっていました。それは、展示の最初にあった大きな写真パネルの数々でした。当時画家達が集まった、カフェやキャバレーを始め、バトー=ラヴォワール(洗濯船)、ラ・リューシュ(蜂の巣)等、アトリエ兼住居として、画家達が集団生活をしていた建物写真の展示が、当時のモンパルナスの様子を伝えていたのです。

060625 エコール・ド・パリ展_f0005116_10494947.jpg主な展示はイタリアからのモジリアーニ(青い目の女/カリアティド<3段目中))、ポーランドのキスリング(イングリッドの肖像)、藤田嗣治(女ともだち)、ルソー(野の花のブーケ/ライオンを狩る人<一番下>)、ブルガリアのパスキン(小さな踊り子)、ロシアのシャガール(聖家族あるいは夫婦)、リトアニアのスーティン(マキシムのボーイ)です。

個人的には、ルソーの有名な「ライオンを狩る人」もさることながら、「野の花のブーケ」や「犬の肖像」等の小品に出合えたこと、世界が絶賛した藤田の陶磁器のような、「すばらしき乳白色」も堪能できた事です。(他にもいっぱいあるのですが)
また会場を出た後の廊下にも、画家の写真とプロフィールが紹介されており、ここまで親切な展示は見た事がありません。会場内でもビデオ放映の場所があり、絵の展覧会もどんどん進化しているようで、学芸員さんに拍手です。
by ttru_yama | 2006-07-02 11:24 | ギャラリー
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