0910-「20世紀少年」の町-352 (南吉生誕103年-169)

2016 新美南吉生誕祭-2 (安城市)

f0005116_14404834.jpgさて7/30の後半は、安城市での新美南吉生誕祭の様子です。(クリックで拡大)
会場は巨大ウォールペイントのある「駅西駐車場」前。16:00からオープニングがスタートです。

f0005116_14575850.jpgということで来年6/1オープン予定の、図書情報館を中心とした公共施設「アンフォーレ」の、建設状況を見ながら会場へ向かいます。
その歩道には新しく敷かれた「花のき村と盗人たち」のマンホールも見られます。
そして駐車場前のステージでは、今回の南吉モニュメント「良寛物語 手毬と鉢の子」の本型ベンチが除幕を待っていました。

f0005116_23224032.jpg除幕式に先立ち安城市・杉山教育長は、生誕100年を機に始まった安城市の南吉顕彰とまちづくりへの取組を説明され、南吉が安城で幼い頃からの夢だった童話集を出版したことを受け、生誕祭を市民の夢を応援する場、願いや思いを発表する場、そして「願い事日本一」を掲げ来週から始まる七夕祭りのプレイベントと位置付けていますと話されました。
そして除幕式は教育長はじめ南吉の教え子・加藤千津子さん、南吉の下宿先の大見さん、安城高女を引き継いだ安城高校生徒と、高女ゆかりの地の桜町小学校児童にて行われ、さっそくベンチに座っての記念撮影となりました。
記念撮影の後、教え子代表の加藤(旧姓・山口)さんが「良寛物語 手毬と鉢の子」発行の頃に、南吉先生から原稿の清書を頼まれた時の思い出を話されました。

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原稿の中身や期限も教えられぬまま受け取った加藤さんは、読みづらい原稿を一字一字、万年筆でまるで習字でもするように清書していきました。一枚を清書するのに何時間もかかり、結局完成することができなかったといいます。

しかし、本が出来ると先生は誰もいない職員室に加藤さんを呼び、出版されたばかりでインクの匂いもする「手毬と鉢の子」を差し出し、ひとこと「書いてくれて有難う」と言われました。そして「ここに書いておいたから」と言って、表紙の裏に毛筆で書いた詩のページを示されたそうです。(参考写真:新美南吉記念館)
そこには「月夜は藪に石投げろ。寒い狐がコンと泣く  山口千津子様」と書かれていたそうです。加藤さんはそのことを母親以外 誰にも告げず、家に帰ると一気に読みました。加藤さんはお手伝いが十分できなかった恥ずかしさ、悔しさこそ思え、「書いてくれて有難う」と言われた言葉や詩まで書いてくれたその時の先生の気持ちを思い、その意味を今でも煩悶されているそうです。(内容の一部を要約)
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by ttru_yama | 2016-08-03 23:45 | 新美南吉
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