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0910-「20世紀少年」の町-275 (南吉生誕102年-130)

帰ってきた「ででむし詩碑」-お休み

0910-「20世紀少年」の町-275 (南吉生誕102年-130)_f0005116_20172356.jpg今年も、毎年秋恒例の「安祥文化のさとまつり」(第10回)の時期がやってきました。「安祥文化のさとまつり」とは、安城市の歴史文化を小学生から市民のグループまでが、日頃培った歴史・文化の研究成果を発表する催しです。

10/3-4の開催日には、安祥城址公園にて武者行列や和太鼓演奏等のイベントに加え、市民ギャラリーでは研究発表の展示、歴史博物館では発表した児童・生徒の表彰式、各市民グループの発表会がありました。

このうち南吉関連では「ででむし会」さんが朗読を、「新美南吉に親しむ会」さんが、「御所で見つかった”小さな詩集”~美智子様が訳された新美南吉の詩~」の発表をされました。

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この「御所で見つかった”小さな詩集”」とは、表紙がクリーム色の新書サイズの22ページもので、御所の書庫に保管されていたといいます。
美智子妃は1975年から「東京英詩朗読会」に参加されるようになり、そのおりに南吉の詩の英訳朗読をされるのですが、同じ会員であった武蔵野美術大学の内藤教授が、それらを詩集にまとめて差し上げようと、デザインを一人の学生に託して実現したものです。
(写真は今回の説明用で、現物の詩集のものではありません)

0910-「20世紀少年」の町-275 (南吉生誕102年-130)_f0005116_22411090.jpgそしてこの英訳詩の元となった、南吉の詩集「墓碑銘」(1962年出版)は、巽聖歌から献上されたとのことで、美智子妃はその中より9編を朗読し、内6編を英訳されその6編が詩集に収められました。

今回「さとまつり」の発表では6編のうち、南吉の安城時代の作品「朝は(IN THE MORNINNG)」「落葉(FALLEN LEAVES)」「垣根(HEADGES)」「初夏抒情(LYRIC OF AN EARLY SUMMER)」「泉(A SPRING)」の5編が、順次2人のペア(写真参照)により日本語と英語で朗読されました。

日頃 南吉の詩に馴れ親しんでいる会員さんばかりですが、こと英文それも美智子妃の英訳となると緊張もあったと思いますが、みなさん堂々と発表されていました。
by ttru_yama | 2015-10-07 23:45 | 新美南吉
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