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0910-「20世紀少年」の町-267 (南吉生誕102年-122)

帰ってきた「ででむし詩碑」-37
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一番南側にある「第三校舎」の写真((第一回)卒業記念寫眞帖より)です。もちろんその南には広い校庭が広がっていました。
目立つ特徴としては、右端の校舎の屋根のひさしが、他よりも長いことです。下に図面を載せましたが、ここは理科教室でひさしの長い部分は廊下部分で、右手方向の校庭の便所や、農業倉庫への通路となっていました。

理科教室の隣は(理科)準備室で、この付近に水槽を載せた鉄塔らしきものが立っています。古い図面の方にはこの付近に井戸のマークがあり、24回生の卒業写真にも水槽が写っています。
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その隣が人体模型等のあった器械標本室(地歴準備隲)でした。運動会などではこの図の左窓辺から、プログラムに合わせてレコードを流しました。

続いて地歴(博物)教室、校舎間を横断する一番広い中央廊下を挟み、洗濯・染物実習室(料理教室)となっています。(「愛知縣安城髙等女学校敷地及校舎平面圖」部分(安城市歴史博物館))
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このあたりで19回生に聞き書きした「安城高女略図」(かつお・きんや著「人間・新美南吉」より)の部分図も見ておきましょう。
この頃になると、校舎の縁には芝生が貼られています。写真でも確認できますが、中央廊下前の校庭には号令台があり、朝礼ではここから校長先生の訓示があったと思われます。冬は朝礼の前に駆け足が行われました。

皆登校すると運動服に着替え、各自自由にレコードに合わせて駆け足しをします。音楽が終わると学年ごとに整列し朝礼が始まりました。一方、夏は行進の練習です。軍艦行進曲(守るも攻めるも黒鉄の・・)、愛国行進曲(見よ東海の空あけて・・)、軍隊行進曲(シューベルト)に合わせ足並みそろえて行進しました。少しずつ戦時色も強まってきた頃でした。
by ttru_yama | 2015-07-14 23:48 | 新美南吉
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