0910-「20世紀少年」の町-221 (南吉生誕101年-74)

帰ってきた「ででむし詩碑」-3
南吉生誕100年-リーフレット-37(2013.7)

f0005116_21415036.jpgいきなり何の写真だろう?と思われるかも知れませんが、「新美南吉と刈谷の会」さんに引き続き、今度は安城市の「新美南吉に親しむ会」さんの、7月定例会(安城市中央図書館会議室)の様子です。

会を取材させて戴いている目的は、もちろん帰ってきた「ででむし詩碑」シリーズに大いに関係があるからですが、まず会の概要を紹介させて戴きます。

f0005116_00112526.jpg「会のあゆみ」によれば、発足はS52(1977).1 からで当時会員は30名(H25.7現在20名)とあります。
写真は結成の翌年のS53.5に発行された、会の創刊号「花のき」ですが、投稿記事などからみると結成のきっかけは、S50年安城市立図書館主催で「新美南吉に親しむ講座」が開催され、さらに翌年「文学講座」があり、その後希望者を募って会が発足したもようです。

「花のき」の挿絵は当初からの講師であった、神谷素光氏(故人)によるもので、上段の写真にて会の主要な方を紹介しますと、石川勝治氏(中央左)、当初からのメンバー・尾関文啓氏(左端)、元・会長の神谷昭平氏(中央右)、現・会代表の澤田喜久子さん(右奥)となります。

また、南吉が安城高女にて4年間通じて教えた、19回生の加藤千津子さんも会員となっておられ、話の要所要所にて、生徒の眼から見た新美先生の印象を伝えられています。

f0005116_17262679.jpg ところで、この日の課題は奇しくも「ででむし詩碑」に書かれた詩でした。

ということで当日、記事の進行に沿うような絶妙のタイミングで、尾関先生が『詩碑写真と、一年生第一詩集の表紙「雪とひばり」(右上)及び、その巻頭にある南吉の序文を兼ねた詩(右下)が載った資料』を配布してくださいました。

実はここにある詩が、前回紹介した「ででむし碑のあらまし」の説明にある、「一年詩集の序」詩全文、ということになります。それではででむし詩碑と見比べながら、序文の詩を見ていきたいと思います。

はじめに (「はじめに」は詩の題名ではなく、詩集の序となる意味の前書きで、
       碑文の方では「新美正八」の署名となっている。)

生(ア)れいでて       (生(あ)れ→生まれ)
舞ふ蝸牛(デデムシ)の    (蝸牛→でんでんむし、かたつむり)
触角(ツノ)のごと
しづくの音に
驚かむ
風の光に
ほめくべし       (ほめく→火(ほ)めく、熱(ほめ)く、ほてる、
花も匂はゞ        熱くなる)
酔ひしれむ

(あと、碑文には「昭和一四年二月」と、「雪とひばり」の発行年月がある)
・・と、この詩は生徒に向けた「感性を素直に伸ばしていってほしい」という、新美先生のメッセージなのでしょうね。また次回です。
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さて、南吉リーフレットのほうですが・・。f0005116_21130501.jpg昨年のこの時期、南吉の記念切手が発行されました。

右は全国区で発売された「新美南吉 生誕百年記念切手」(2013.7.2発売、1200)で、生家や記念館及び周辺の景色が切手になっています。

左は安城市のみで発売された(と聞きましたが)同じく「生誕百年記念切手」で、ご覧のように安城市内のウォールペイント」が切手となっています。


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by ttru_yama | 2014-07-13 22:00 | 新美南吉
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