ということで、「真珠の首飾りの少女」を観てきましたが、ことのついでにもうひとつチェックしたいことがあります。もうすでに、いろんな方がやって見えるとは思うのですが・・。
・・と、ペタペタと並べましたが皆フェルメール作品でして、一番左は今回の「真珠の首飾りの少女」(1662-1665/ベルリン国立絵画館)の部分図です。そして何をチェックしたいかというと、少女の着る白地に斑点の襟が付いた黄金色のガウンの衣装です。
で、右隣の上段の絵は「手紙を描く女」(1666/ワシントン、ナショナル・ギャラリー)ですが、こちら同じガウンはもちろんのこと、さらにテーブルに黄色いリボンの付いた、真珠が置かれていることです。
そしてその右隣は手紙を書いてる途中で、女中が手紙を持って来たという、何やらいろんな出来事が錯綜しているような絵で「女と召使い」(1667-68/ニューヨーク、フリック・コレクション)です。この絵のガウンが一番光り輝いて見えますね。
上段その右隣は、前に少し出てきた「リュートを調弦する女」(1664頃)です。
小さいのでこちらも拡大図をつけておきますが、この人も真珠と耳飾りをまとっていますね。こうなると耳飾りも、皆共通のものなんでしょうか。
そしてもう一つ行っちゃいましょうか。左下段に移って今度はギターなのだそうですが「ギターを弾く女」(1670-75/ロンドン、ケンウッド・ハウス)です。
ここまで見てきただけでもこのガウン、長年にわたって絵に登場します。フェルメールお気に入りの衣装だったに違いありませんね。
そしてこの人も真珠をつけていますが、珍しく光線が右方向からあたっています。
・・と、年越しになりますが、今年はここまでにしときましょう。(来年につづく)