2016 ごんの秋まつり-3
さて、話は逆のぼって9//22、ミツカンミュージアムの見学後ですが、前日の雨で矢勝川の堤の道は、ぬかるんでいました。 気になる彼岸花ですが今年は開花が遅れ気味とのことで、写真も「いいとこ取り」しないと、ちょっと寂しい感がありました。今年はそのいいとこ取りの場所に、「撮影スポット(ごんと見る権現山)」としてベンチが置かれ、その傍には「ごんの置物」が置かれていました。(左下の説明写真参照) いつもは賑わう露店会場ですが、ごらんの様なぬかるみ状態で、お客さんの姿も遠目に眺めている様子でした。 私も近づけなかったので、別の所で撮った「ごんのお土産写真」を上に貼っておきました。 その足で記念館へ行きますと、いつもはよく露店の休憩所でやっている街頭紙芝居が、記念館広場で行われていました。紙芝居を自転車に積んだ、昔ながらの懐かしいスタイルです。 「南吉童話お話の会」さんの、この日の紙芝居はもちろん「ごんぎつね」。 結末は分かっているのに、ラストは何度見ても何度聞いても悲しく、せつなくなる名場面です。そういえば前回、10/4が「ごんぎつねの生まれた日」という話をしましたが、彼岸花や栗・松茸も出て来ますし、今更ながら「ごんの秋まつり」にこの作品は欠かせません。 #
by ttru_yama
| 2016-10-05 23:50
| 新美南吉
2016 ごんの秋まつり-2
今日はいろいろ盛りだくさんで、話がごちゃごちゃしそうです。 まず前回のミツカンミュージアムで見た、旧半田病院が気になっていたので、名鉄半田駅前のクラシティビルから見た、現在の旧半田病院方面を写真に撮ってきました。 右上に切り出したのが前回の写真で、当時は駅付近でも田んぼが広がっていました。それで写真の説明ですが、左手の白い建物が名鉄半田駅で駅からの遊歩道が、この写真を撮った駅前再開発ビル「クラシティ半田」まで延びています。 そして旧半田病院の場所は、中央付近にある茶色に緑屋根の所で、現在は雁宿ホール(半田市福祉文化会館)となっており、2013年の南吉生誕百年では数々の南吉イベントや舞台が行われたところです。 話は変わって「ごんの秋まつり」(9/1~10/2)です。(今日見た大判のポスターには、開催期間が~10/5になっていました。この間、南吉記念館駐車場は使えず、駅からの臨時バスのターミナルとなります。) この写真のように、矢勝川堤防の三百万本の彼岸花が咲き乱れる中、9/24には花嫁行列がありました。 この花嫁行列は私も楽しみにしていたのですが、あいにく雑用で見に行けませんでした。 ところが今日10/4、東海地区のローカル番組で、「本日は、新美南吉の<ごんぎつね>が生まれた日です。」ということで、この写真にある「花嫁行列」がテレビで紹介されたのでした。 それはそれで嬉しい放送でしたが、まず「ごんぎつねの生まれた日」という説明に、えっ、そんな記念日があったの?」と、びっくりしました。(まあ、それは悪い話ではないのでいいのですが) さっそく全集(巻10)の南吉日記を見てみると、S6(1931)の通称「スパルタノート」に、「権狐 赤い鳥に投ず」という項があり、南吉が雑誌「赤い鳥」に投稿した時点での「ごんぎつね」の原版が載っていて、末尾に日付が一九三一・一〇・四。と書かれていました。 もちろんその記載自体は知っていましたが、それを「ごんぎつねの生まれた日」と聞かされたのは、今日が初めてでした。 そしてこちらが人力車に乗った花嫁の脇に、連れ添って歩く新郎が映ったシーンで、慌てて携帯のカメラで撮ったものです。(NHK名古屋「ほっとイブニング」より) 他にもこの結婚式を、毎年プロデュースしている仕掛け人さんや、彼岸花を育てているボランティアさんも登場し、全部で4~5分の放送時間でしたが、初めて実際の花嫁行列の様子を見ることが出来ました。 #
by ttru_yama
| 2016-10-04 23:50
| 新美南吉
2016 ごんの秋まつり-1
矢勝川の彼岸花も咲き出して、今年も「ごんの秋まつり」(2016.9.17~10.2)の次期となりました。今年は残念ながらあいにくの天気だったようですが、大勢の観光客で賑わったようです。 そこへ行く前にまず<MIM>(MIZKAN MUSEUM)に寄ってみました。ミツカンミュージアム自体は、長い休館期間の末1年前の2015年11月8日にオープンしました。 予約すればいいのですが、なんだかおっくうで年に何度かある自由見学日(今回はごんの秋祭り期間の9/22)に行ってきました。以前この施設に行った時は博物館「酢の里」という名前で、解体も進んでいた頃でした。(2013.7記事) 酢造りの基本部分の展示は、そんなに変わってないのですが、工場見学も一部出来るようになって、大がかりな展示スペースもあります。 館内へ行く前に、西側の建物スペースがメモリアル広場の様になっていました。 この場所は以前、南吉も見たであろう中埜銀行が建っていたところです。 展示スペースに「半田 記憶の風景」という古い写真が何点か飾ってありました。こちらの写真は旧半田病院の建物、現在の雁宿ホールのある場所ですが、病院が建ったのは戦後のようです。 ちなみにその上部を左右に走るのは、南吉もかつて利用していた現在の名鉄河和線。ミツカンのある場所的な位置は、この写真の上方枠外です。 #
by ttru_yama
| 2016-10-03 23:50
| 新美南吉
2016 新美南吉生誕祭-4 (半田市-2)
7/31、昨日に続き生誕祭2日目の新美南吉記念館入口です。 昨日の訪問者が願い事を書いたランプの短冊が、風に揺れていました。 館内では昨日も貝殻笛づくりやお話会があり、外の広場では宵祭りもありましたが、今日もウグイス笛づくりや、ごんぎつねの人形劇等の催し物で賑わっていました。 午後の13:30からは「南吉さんの贈り物」で紹介した、小野敬子さん達の「歌とお話の会」もありました。(左下写真) ちょうど同じ時刻に特別展「教科書に載ったごん」の解説があったので、今回はそちらの様子を見てみました。 特別展の解説は学芸員の遠山さんで、コーナー入口には教科書にも使われている挿絵画家・かすや昌宏さんの、「ごんぎつね」のスライド(地元の小学生が音声に参加)が流れていました。 そうした挿絵画家の作品も並べられる中で、展示は明治以降からの教科書の変遷から始まります。写真の右下枠に切り出したのは、ハナの挿絵から始まるので通常「ハナハト本」と呼ばれる教科書で、南吉もこの教科書を使ったそうです。 さて戦後の1956年になり、大日本図書が「ごんぎつね」を小学4年生の教科書に掲載し、その9年目以降、同作品を掲載する教科書会社が毎年増え、現在は全ての小学4年の国語教科書に採用されています。 こうした背景には、読者をどんどん引き込む物語の秀逸性があり、最後が象徴的な終わり方をしている事で、児童の様々な心情的な発言を引き出し、教材としても優れている点にあるといいます。 この大日本図書の最初の採択には、当時教科書の編集にあたった、南吉作品の育ての親と言われる「巽聖歌」(写真)の力が大きかったと言われています。 詳しくは10月23日まで開催の特別展・「教科書に載ったごん」でどうぞ。 さて14:45からの恒例ビッグイベントはウナギのつかみどりです。 小学生未満の子は広場のミニプールで、小学生以下の子は人工川をせき止めて、放たれた200匹のウナギのつかみどりです。 捕まえたウナギはもちろん食べられますが、子どもがウナギと触れられる機会を提供する、というのが主催者側の意図だそうで、大人の手出しは厳禁です。 にょろにょろ滑って逃げるウナギに、みんな悪戦苦闘していましたが、終りがけにバケツを除くとみんなそれなりの成果があったようです。 (おしまい) #
by ttru_yama
| 2016-08-08 23:45
| 新美南吉
2016 新美南吉生誕祭-3 (安城市)
参考までに今回の本型ベンチの「良寛物語 手毬と鉢の子」(S16.10発行)と、昨年設置された「おぢいさんのランプ」(S17.10発行)については、こちらとこちらのページで触れています。 写真は本の表紙側を撮ったものですが、拡大してよく見ると絵柄の中に「学習社文庫」とあり、この学習社文庫シリーズで発刊された本は、タイトルだけ違って表紙は全て同じだったようです。 表側は右手上部に切出しで一部表示しましたが、開かれたこのページには挿絵があり、第5章の「紙鳶(たこ)を買う銭」の一場面が描かれています。 ブースも出店していましたので、少しだけ紹介します。 「ハッピーキッチン」は安城高校のブースで、浴衣姿の高校生が「南吉の青春」カステラを販売していました。隣の南吉関連活動団体では、「新美南吉に親しむ会」さんが活動誌「花のき」20-21を号を販売されていました。 また中央図書館のブースでは、南吉絵本大賞となった「二ひきのかえる」や「手毬と鉢の子」等も販売されていました。 「安城駅前元気会」さんの「南吉ジャンボかるた大会」は、もちろん南吉にちなんだかるた取り。発見しても場所が広いので取るのも大変です。 「チアダンス」の「レクラ」さんは、3組が交代しながらステージいっぱい、元気でかわいいダンスを披露しました。 「新美南吉に親しむ会」さんの「蟹のしゃうばいい」は、平均年齢七十ウン歳のメンバーさんが、振付も楽しく南吉童話を朗読されて喝采を浴びていました。 安城出身の女優・石川恵深さんは、朗読と安城高女で南吉先生が生徒と歌われた「アロハオエ」等を歌い、「ハッピーバースデイ」を貝殻笛で演奏されました。 #
by ttru_yama
| 2016-08-06 23:45
| 新美南吉
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